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2010年 04月 30日
こんばんは。
いよいよ明日から5連休ですね。 今年は私は遠出するわけではないのですが、 積ん読している本をたくさん読んでやろうと、今からわくわくしています。 例えば、昨年の開高健ノンフィクション賞受賞作『インパラの朝』(中村安希著、集英社)、 大宅壮一ノンフィクション大賞受賞作『日本の路地を旅する』(上原善広著、文藝春秋)。 来月からしばらく何冊かノンフィクションの刊行や企画が続くので、 昨今の話題作には目を通しておかなければと思っています。 さて、それでは、本題。 前回に引き続き、「エージェントという仕事」です。 弊社では、いかにして企画を採用するのか、ということです。 基本的には、弊社のエージェントのうち誰かが、 「ぜひ仕事を一緒にしたい」と思った著者さんやその企画に対して、 代表・鬼塚や社内でNGが出ることはありません。 かっこよく言えば、エージェントに必要なのは、著者への愛と企画への情熱のみ。 たとえ鬼塚が「オレはあんまり分からないな~」と言った企画でも、 自分が「いや、絶対に本にしたい!」と思えば、どんどん出版社に紹介してまわる、 弊社はそんなところがあります。 とはいえ、そんなに情熱だけで突っ走ってばかりでもありません。 月に2回ほど不定期で行われる企画会議では、鬼塚を含めた社員全員で、 「この企画はどうしたらもっと面白くなるのか?」 「この著者にはどんな本を書いてもらいのか?」 などの意見を出しあい、企画のブラッシュアップをしていきます。 では、弊社に送られてきた企画書や原稿はどんなふうに審査されているのかというと…… 受付担当のスタッフの手を経て、まず、私のところに企画書や原稿はやってきます。 アメリカの書籍出版業界が『匿名投稿』(キンズバーク著、扶桑社)という、 とても面白いミステリーがあるのですが、主人公の出版エージェント・エンジェルが、 最初にする仕事が、この“リーディング”という仕事。 ただ、延々と送られてきた企画書や原稿を読んで、講評を書いて、女ボスに見せる。 女ボスは、彼女の評価が高い原稿の講評を読んで、 突然、あちこちの出版社に電話をかけ始める。 「売れそうな原稿があるんだけど、買わないかしら?」 ちょっと大袈裟ですが、弊社のリーディングをめぐる状況も、 いい企画を見つけたときのボスの反応も、大きな変わりはありません(笑) ただ、私だけでは判断できないジャンルもあるので、 たいていは、ビジネス書やノンフィクション、実用書など、 そのジャンルが得意なエージェントにも相談して、講評をまとめます。 場合によっては、企画会議で意見交換することもありますし、 外部の識者の意見を聞くこともあります。 著者にもっと続きの原稿や、詳しい資料を出してもらうこともあります。 ひとつひとつ向き合って検討して…… いつのまにか一日が終わっているのでした。
by rie_togai
| 2010-04-30 21:19
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