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2009年 11月 13日
こんにちは。一日遅れての更新です。
今日の午前中は、カフェリブロ作家養成ゼミ第三期生の 結月美妃さんと打ち合わせをしました。 結月さんは、艶やかな着物姿が似合う美しい方なのですが、実は……男性。 彼女のブログでの表現をお借りするならば、 「京友禅の着物を着ることにより、幼少より薄々感じていた 性同一性障害の蕾が薔薇のように美しく開花。 あっさりと男の性を捨て」たのだそうです。 今は、銀座にある「結美堂」で、ご自身がデザインされた着物を販売したり、 着付けを教えたりがメインのお仕事なのですが、 実は、このほかに弦楽器専門店「オルフェ」を経営していらっしゃるのです。 「オルフェ」では、バイオリンを教えたり販売したり、 時にはクラシック音楽のコンサートをプロデュースしたりもされています。 こんな結月さんですから、芸術や文化には相当造詣が深く、 ちょっとした雑談をしていても教えられることばかりです。 特に映画がお好きな結月さんは、 着物をはじめとする日本の伝統的な美しさを愛していらっしゃるためか、 日本の古い映画にとてもお詳しい。 私は、今週、知人の編集者さんに誘われて、 とある場所で、『幕末太陽傳』という映画を観たので、そのお話をいたしました。 昭和32年に川島雄三監督が撮ったこの映画は、 「居残り佐平次」、「三枚起請」、「品川心中」という 有名な3つの落語をベースにして作られています。 50年近く前の時代劇でありながら、 今も若者たちから支持を得ているカルト映画なのだそうですが、 恥ずかしながら、私はまったく知りませんでした。 ストーリーを少し紹介すると…… 舞台は幕末、品川の遊郭旅籠「相模屋」。 胸の病を患い、余命に不安を感じた佐平次は、 人生の最期の思い出にと、金持ちを装って相模屋で豪遊します。 ところが、若衆に御代を請求されると、佐平次は、 自分がなんと実は一文無しであると打ち明けるのです。 相模屋に居残り、下働きを始めた佐平次ですが、 持ち前の機転とずうずうしさを発揮して、女郎衆のトラブルは解決するわ、 攘夷派の志士たちとも立派に渡り合うわと、大活躍。 相模屋の主人にも信頼され、女郎衆にも愛され、 すっかり相模屋になくてはならない人物になっていくのですが―――。 あとは、これからご覧になる方のお楽しみ。 石原裕次郎さん、フランキー堺さんなど、スターから脇役まで昭和の名優が勢ぞろいで 個性豊かな登場人物を演じ、息もつかせぬ早さでお話が展開するので、 約120分、まったく飽きない面白さでした。 私は、そのなかでも、先日残念ながらお亡くなりになった 南田洋子さんの美しさに惚れ惚れとしてしまいました。 相模屋の女郎衆のなかでも一番人気の「こはる」を演じていらっしゃったのですが、 花魁独特の着くずした着物姿でくるくると動き回って、 遊郭に訪れる男たちをたちまち虜にする様が、最高にキュート。 最近作られた映画やテレビドラマで花魁が登場すると下品に感じられることもあるので、 なぜ「こはる」にそんなに惹かれたのかしら?と結月さんに質問してみました。 すると、ズバリ一言。 「『幕末太陽傳』は、時代劇を理解している<男性>の監督によるものだからでしょう。」 ……なるほど。 厳密な時代考証の重要さは言うまでもないことですが、 やはり、<男性>の監督は、日本女性の美しさとは何か、 ひとを惹きつける女性の可愛らしさとは何か、が分かっていらっしゃるので、 たとえ花魁といえども、品を失わない美しさが表現できるのだという 結月さんのお話に納得してしまいました。 さすが、ご自身が男性でありながら、 着物で女性を美しくするプロデュースをされている結月さんです。 結月さんは、携帯サイト「ウーマンウエーブ」で、 「オンナがわからない 男の七不思議」を好評連載中です。 携帯電話でしか見られませんが、とても面白くてためになるコラムですので、 ぜひ一度は読んでみてくださいね。 ===== さて、お話はそれますが、あとひとつ。 昨日は、知人からご招待いただいた劇団ミルクホールの「水晶の夜~グーテンターク!私たち、日本のとある元祖有名少女歌劇団です。」を観てきました。 劇団ミルクホールは、 劇団WAHAHA本舗の喰始さんや宝塚歌劇団の荻田浩一さんのもとで修業を積まれた 佐野崇匡さんが代表をつとめる劇団です。 役者さんは全員、男性なのに、 日舞、ダンス、殺陣、歌謡ショーをまじえて、 日本近代史の一幕を、ゴージャスに、そしてチープに、 コメディータッチで描く作風が大人気。 強引にお客さんを舞台上にあげたりといった飛び道具なんかもあるので、 観に行くたびにひやひやしますが、今作はショー要素が強くて間違いなく誰でも楽しめます。 15日(日)まで上演されているそうなので、 ご興味をお持ちの方は、ぜひ足を運んであげてください。 #
by rie_togai
| 2009-11-13 15:43
| お仕事
2009年 11月 10日
前回に引き続き、今回は台湾の書店で見つけた本を紹介します。
幾つかの書店で、面陳・平積みされて売上ベスト10入りを果たしていた、この本。 9月に発売されたばかりの吳淡如さんの『決定要幸福』(版元:皇冠文化)です。 タイトルから想像するに自己啓発書だろうとは思いつつ、 著者らしき美しい女性の写真が掲載された表紙から、 闘病や起業のドキュメンタリーなどに近いのかしら、などと考えていました。 日本では翻訳されていないようなので、 インターネットを頼りに、少し調べてみたところ…… 著者の吳淡如さんは、テレビ司会者を経て、現在は作家。 既に台湾ではかなり活躍していらっしゃる女性でした。 持病をかかえながら、大学を卒業。 その後も、兄の交通事故死、父のがん闘病、妹のうつ病など様々な困難を 乗り越えながら、キャリアを積み重ねてこられたようです。 そんな吳さんが作家として手掛けられているのは、 キャリア女性向けの会話やコミュニケーション、時間管理などのビジネス・実用書から、 恋愛や結婚にまつわるエッセイ、小説まで多岐にわたっています。 ベストセラー連発、フィクションでの受賞歴もあるとは、凄い! 『決定要幸福』は、そんな吳さんのご経験をもとにした幸福論、人生論。 著作がまだ日本で紹介されていないため、 内容を知らずに軽々しいことは言えないのですが、 強くて美しい女性の生き方が人気を集めるのは、世界各国、どこでも変わらないようです。 吳さんについてもっと詳しくお知りになりたい方は、 公式サイトがあるので、ご覧になってみてください 。 ===== さて、台湾の女性だけでなく、弊社に所属していただいてる女性作家も活躍中です! 今週から、精神科医の奥田弘美さんに特別にセレクションしていただいた 「草食系ビジネスマンを元気にする10冊」フェアが、 有隣堂のヨドバシAKIBA店で開催されています。 優しく真面目な草食系ビジネスマンのあなたへ! 心と体にパワーを復活させる本を心をこめて選びました。 (奥田弘美さんからのメッセージ) 奥田さんが5月に刊行した『草食系ビジネスマンのためのストレスフリー仕事術』の他、 『内向型営業マンの売り方にはコツがある。』や『デュボア思考法』など、 すぐにでも役立つ本が、たくさん紹介されています。 奥田さんが特にお勧めされているのは、『すごい空の見つけ方』。 気象写真の第一人者である武田康男さんが、30年以上の撮影歴の中で とりためていた写真40点を掲載した写真集です。 飛行機から見下ろした、マグマのように赤く光る雲の群れ。 20キロ先から頭上へと空を走ってきた稲妻。 30年以上捜し求めてやっと出会えた美しい空。 偶然に出会った想像を絶する空の写真。 (Amazonより) 奥田さんは、こうおっしゃっています。 「自然には無限のパワーが隠れています、 自然を愛する草食系ビジネスマンの心の癒しにピッタリかもしれませんね」 ノウハウやテクニックだけでなく、こういう心の奥底から 癒してくれる本を選んでくださるのも、 精神科医であり、2人の男の子のお母さんである奥田さんならでは、ですね。 年末にかけてそろそろ仕事もプライベートも忙しくなり、 慌しい毎日を送っている方も多いと思いますので、ぜひ足をお運びになってみてください。 私もまだ見ていないので、今週中には見に行かなきゃ! #
by rie_togai
| 2009-11-10 13:01
| 本の紹介
2009年 11月 05日
先週末、3泊4日で台湾に行ってきました。
私的な旅行とはいえ、やっぱり私が興味を惹かれるのは、 台湾の書店では、どんな本が売られているのだろうか? 日本人作家の本は、どれくらいあるのだろうか? ということです。 かつて日本が統治した時代があった台湾では、 今でも日本文化が好意的に受け入れられ、日本の書籍がよく翻訳されています。 弊社にも、書籍の中国語繁体字版への翻訳オファーが頻繁に舞い込んできます。 しかし、翻訳出版の契約後、どんなふうに作られて、 どんなふうに売られているのか、日本にいる私たちには、なかなか知ることができません。 作家のエージェントにとって、彼らの書籍はわが子も同然。 海外に旅立った子どもたちは元気でいるのだろうかと、 一度その姿を見てみたいと思っていました。 そこで、台湾に着いた翌日には、台北駅の近くにある本屋街に出かけていきました。 この本屋街には、40軒以上にも及び大小の書店が密集しています。 日本でたとえるなら、やはり、神保町、ということになるでしょうか。 いわゆる街の本屋さんから大型書店までが建ち並び、 現地のベストセラーから外国語の書籍、IT関連の専門書まで、 あらゆる本が揃っています。 幾つかの書店をぶらぶらと巡ってみて、驚いたのは日本人作家の翻訳ものの多さでした。 文芸ですと、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さん、桐野夏生さん、北村薫さんなど、 日本でも人気のミステリーをはじめとして、 エンターテインメント作品がずらりと並んでいました。 そして、ジャンル不問でいうと、3つの書店のベストセラーランキングで、 ランクイン入りしていたのが、この2冊。 まず、『奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録』(幻冬舎)。 NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも紹介された 農薬を使わないリンゴつくりを成功させた木村秋則さんのドキュメンタリー。 日本で大ベストセラーになった後、台湾や韓国でも評判になり、 今は、各国からの視察団が現地を訪れたりもしているのだそうです。 宿泊したホテルでは、朝食の時間に食堂のテレビで、 木村さんご出演の「課外授業、ようこそ先輩」が字幕つきで流れていました。 もう1冊は、『ひとりたび2年生』(たかぎなおこ著、メディアファクトリー)。 『上京はしたけれど』『150センチライフ』などが大人気のたかぎなおこさんの 一人旅の記録を綴った写真がいっぱいのコミックエッセイ。 私も、新刊『マラソン1年生』を読んで、癒し系のイラストと情報量満載のコマ展開に、 すっかりファンになってしまいました。 今本はまだ読んでいなかったのですが、函館グルメ旅、四国でうどん食い倒れ、 伊豆で断食宿泊に挑戦など、読みどころも多そうです。 私が訪れた書店さんだけかもしれませんが、 マンガはたくさんあるのだけれど、コミックエッセイの数はまだまだ少ないように感じました。 ひょっとしたら、今後、可能性があるジャンルかもしれません。 さて、弊社プロデュースの著者の書籍はないのかしら?と、 ある書店のビジネス書コーナーに行ったところ…… ありました! 天野暢子さんの『話さず決める!プレゼン』(ダイヤモンド社)です。 シンプルなデザインですが、 日本語のタイトルも入っている鮮やかなオレンジがとても目立っていて、ちゃーんと面陳してあります。 お店の方にお願いして、何枚か写真を撮らせていただきました。 この本は、わかりやすい図版がたくさん入っていて、 初心者でも使える、役立つ企画書の作成テクニックがいっぱい入っています。 台湾のビジネスパーソンにも、それが伝わるといいなぁと思いました。 それにしても、海外で、日本人作家の書籍に出会えるだけでも嬉しいのに、 弊社の所属作家の書籍があるなんて、感激。 もっともっとこんな作品が増やしていきたいなぁと 帰国後の仕事にも、ぐっとモチベーションがあがったのでした。 台湾の書店探訪の続編は、次回に続きます! #
by rie_togai
| 2009-11-05 17:36
| 本の紹介
2009年 11月 03日
昨日、弊社メルマガの物語編を配信しました。
今回のメルマガの目玉はコレ! 謎のフリーライター・駒込しじまさんによる 新連載コラム「誰でも書けるかな、駒込しじまの小説作法」です。 「小説を書いてみたいが、どうやって書いたらいいのかわからない」 「小説を書き始めてみたが、どうもうまく書けない」という方に向けた、 <楽勝・小説入門>です。 第1回目は「純文学? それともエンタメ?」と題して、 文芸評論家の福田和也氏の言葉を引用しながら、 それぞれの定義をしています。 純文学、エンタメ―――もちろん作品に力さえあれば、 どちらかの枠内におさまらないといけないということはないのですが、 その作品を商品化したいとお考えであれば、 この点についてあらかじめ考えていただくことは、損にはなりません。 駒込さんの定義を参考にしながら、ぜひ自分なりの定義を考えてみてください。 さて、そういう駒込しじまさんは、実作者でもあり、 小説の書き方・文章の書き方に関する本を読み漁っているマニアでもあります。 これから10回程度を目処に、ゆる~い感じで、小説作法を 公開してもらいたいと思っています。 どうぞ、お楽しみに。 #
by rie_togai
| 2009-11-03 19:00
| メルマガ
2009年 10月 29日
アップルシード・エージェンシーの大切な仕事のひとつに、
<新人発掘>があります。 ですから、いつでも「本を出したい」「作家になりたい」という方からの 企画や原稿の持ち込みを受付けています。 (募集要項はこちらからご覧ください。) 応募する皆さんにも、出版を本気で考えていただきたいので、 それなりの審査料はお支払いいただいています。 けれど、その代わりに、一作一作、社内で検討して、 丁寧にお返事しています。 ビジネス・実用書の企画だと、著者の略歴や実績に人とは違う部分があれば、 企画書の出来が今ひとつでも、お会いしたり、メールや電話のやりとりを重ねて、 一緒に企画書をつくっていきます。 小説の場合は、なかなか数は少ないですが、 著者の感受性や筆力にきらりと光るものがあれば、 作品を膨らませてもらう、または題材を変えてもらう……といった提案をして、 出版社に売り込める作品にまで仕上げていきます。 弊社がひそかに自慢に思っていることは、 まだ本を一冊も出したことのない方の持ち込み原稿が、本になっている確率が高いこと。 (弊社のような会社はまだ少ないので、比較しようがないとはいえ。) 2008年は弊社のプロデュース全77冊のうち9冊、 2009年は現時点で60冊のうち11冊が、持ち込み原稿から生まれた本なのです。 新人発掘以外の仕事に追われる出版社では、 すべての持ち込み原稿に対応するのは難しいもの。 知人の編集者さんも、 「今、やっている仕事が忙しすぎて、 ダイヤの原石が混ざっているかもしれないと思いつつ、 持ち込み原稿をゆっくり読んでいる時間がない」 とおっしゃっていました。 だからこそ、私たちの仕事もやりがいがあります。 出版にご興味をお持ちの方は、ぜひお問合せください。 ===== さて、今日は、さきほど、職場近くの映画館で 『それでも恋するバルセロナ』を観てきました。 結婚を間近に控えた堅実なヴィッキーと、芸術家肌で恋愛にも自由奔放なクリスティーナ。 アメリカを離れてバルセロナで夏休みを過ごすことになった2人が出会ったのは、 セクシーで魅力的な画家・フアンと、彼の元妻で激情的な天才マリアだった―――。 この4人をめぐる、たったひと夏の切ない恋愛模様が、 ガウディの建築から裏路地まですべてが美しいバルセロナの魅力的な街の風景と、 哀愁の漂うスパニッシュ・ギターの音楽に彩られて、展開していきます。 刹那的な恋に生きる歓びと喪う痛み、ふたりの関係を縛る愛着とマンネリ…… それらすべてがあってこそ、恋愛も人生も味わい深いんだなぁと思った次第。 そうそう、この映画を観ると、ワインを飲んで、恋を語りたくなります。 #
by rie_togai
| 2009-10-29 21:19
| お仕事
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